巨人・坂本勇人内野手(33)が2日、2年ぶりのV奪回と日本一奪回へ並々ならぬ覚悟をにじませた。

 1日からスタートした宮崎での春季キャンプで、坂本は一軍本隊とは別に個人調整が認められる「S班」の一員として汗を流している。この日は侍ジャパンの栗山監督が巨人キャンプの視察に訪れたことを受け、坂本は「成績を今年残さないと選ばれないと思うので、今年は頑張りますというふうに伝えました」と明かした。

 ただ、2023年の開催が見込まれるWBCへの思いもあるが「来年のことであって、選ばれてもいないので、そこは何とも言えないです」。あくまでも最優先するのはチームのV奪回であり、自身の成績アップだ。

「本当に任されている立場なので、自分の中で追い込みながら。楽をするためにS班があると思っていないので。追い込むところと落とすところと、そこのメリハリをつけて調整していきたい」

 反対に、自身の目が直接届かない若手主体の一軍メンバーには主将としてこんな言葉を投げかけた。

「若い選手が一軍の戦力になってくれないとダメだと思いますし。僕は一緒に戦う側の人間なんで、いい選手がどんどん出てきてくれたらいいなと思います」

 今月中旬の沖縄キャンプからは宮崎で勝ち残った一軍メンバーと合流する。メリハリ調整を続ける坂本とヤングGがどんな化学反応を起こすのか見ものとなりそうだ。