日本ハムキャンプに「臨時コーチ」として帯同していた陸上十種競技の元日本王者でタレントの武井壮(48)が3日、2日間(3セッション)の日程を終え帰京した。

 前日、名護組での2セッションに続き、この日は車で沖縄本島を約40分北上した国頭組に特別講義を行った武井臨時コーチ。予定の2時間をオーバーする〝白熱授業〟は終了とともに選手、関係者から大きな拍手が沸き起こる盛況ぶりだった。

 2日間の講義を終えた武井臨時コーチは「ケガ人が出ることなく、それでも選手たちは走るとか、自分の体を動かすことをすごいスピードで吸収してくれた」と2日間で行った3セッションを振り返った。

「今日も20人ぐらいは1本だけタイムを測って走りの形もよくなって、いろんな方向にその力を使えるような動かし方を頭で理解して体でも表現できるようになってくれたので、それが一番うれしい」と語った同コーチ。「選手たちが終わった後にも来てくれて、いいリアクションをたくさんくれたので沖縄まで来たかいがあったなと思う」と今回の縁に感謝していた。

 臨時コーチとして誘いを受けた新庄監督に対しては「ビッグボスは本当に常に今ムダがあったりとか、必要じゃないエネルギーがあったりとか、間違えたものがあったりした場合、それをどんな人の意見でも柔軟に取り入れてムダなものを無くして最短距離で成長できるもの、実力を最大に発揮できるという日々の暮らし方、そういったものを選手に提供しようと、本当にいろんな人からアドバイスをもらって良くしようと取り組んでいる最中。その一端の正しく体を動かす、重い体を効率的に移動させるという手段をボクに任せてくれたことは非常に光栄なこと」と言及。

 続けて「ビッグボスが招集をかけているメンバーはそれぞれの分野でビッグボスが認めた素敵な考えの持ち主ばかりなので、そういった人たちの意見が8人分集まって選手が感じる何かというのは確実に初日の彼らとは違う、豊かなスポーツ人生を歩めるものになると思う。ビッグボスの頭の中にあるもの全てがプラスされた時にはもしかしたらすごく大きな力になるかもしれない期待は感じています」と語り、国頭を後にした。