巨人宮崎キャンプ第1クール最終日(3日)、巨人の育成右腕・堀田賢慎投手(20)が、レジェンド右腕の言葉に喜びを隠せなかった。

 キャンプ2度目のブルペンとなった堀田の真後ろに原監督が陣取った。自身の投球を見ながら時折、〝平成の怪物〟松坂大輔氏と話す指揮官の姿に気合が入った。

「投げる前に声をかけてもらって、『見てるから』と言われて。力が入りそうだったんですけど、その中では押さえてという気持ちでやりました」と右腕は振り返った。

 変化球を交え52球を投げ終わるとまさかのサプライズ。松坂氏から声をかけられた。「『思っていた以上に真っすぐがいい』と褒めてもらったので、すごい自信になりました」と若武者は顔を上気させた。

 松坂氏のイメージについて堀田は「やっぱり真っすぐと、あとはメジャーいた時とかはツーシームとか。横浜高校の時とか見てて、西武の1年目だったりの試合を見ても、やっぱり真っすぐがすごいなと思います」とキッパリ。松坂氏の高校時代はまだ生まれていなかったものの、動画でチェック済みだったという。

 トミー・ジョン手術後、堀田は最速155キロをマーク。直球へのこだわりを持つ右腕がレジェンドの言葉を胸に支配下に返り咲く。