米メディア「スポーツネット・ニューヨーク」は3日(日本時間4日)に「MLBのロックアウト終了後、メッツがFAやトレードで獲得のターゲットにしそうな10人」というタイトルの特集記事を掲載。広島からポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指している鈴木誠也外野手(27)、マリナーズからFAになっている菊池雄星投手(30)を候補として挙げた。

 すでに充実した外野手陣を揃えているメッツ。しかしながら鈴木を獲得する可能性を排除できない理由とされているのが、新労使協定でユニバーサルDH(両リーグDH制導入)が争点の1つとなっている点だ。ナ・リーグに今季からDH制が導入されることも視野に入れ、メッツが長打力を誇る外野手として鈴木に白羽の矢を立てるシナリオは確かに十分考えられる。

 こうした背景を踏まえ、同サイトは鈴木について「本格的な才能があって、試合にインパクトを与えることができる」と評価。その上で「鈴木を獲得できれば(ロックアウト前に契約した)マーク・キャンハをDHで起用するか、あるいは(外野陣で)ローテーションを組むことも可能になる」と、その有効性についても説いた。

 さらに同サイトはクリス・バシットとフランキー・モンタス(いずれもアスレチックス)、カルロス・ロドン投手(ホワイトソックスからFA)らを「メッツの先発投手10人のターゲットリスト」に入れる中、菊池について「FA市場にいる先発投手の中で最も(メッツに)フィットする一人」と猛プッシュ。MLB関係者の間で菊池が「フィジカルが強く、ローテの中で計算できる左腕」として高く評価されていることも、その根拠とみている。

 ロックアウト終了直後、巨大補強を敢行中のメッツが鈴木だけでなく菊池争奪戦にも電撃参戦する確率は決して低くないようだ。