国際サッカー連盟(FIFA)ランキング13位なでしこジャパンは女子アジアカップ準決勝(3日=日本時間4日、インド・プネ)で同19位の中国にPK戦の末に敗れて3連覇を逃し、批判が噴出している。

 なでしこは前半26分にFW植木理子(22=日テレ東京V)のヘディング弾で先制するも後半2分に失点。1―1で突入した延長前半13分に植木がこの日、2点目をマークし、リードしたが、延長後半15分に再び失点。2―2となり臨んだPK戦では主将のDF熊谷紗希(バイエルン・ミュンヘン)らが止められて涙をのんだ。熊谷は「とにかく勝たないといけなかった。世界と戦うにはまだまだ足りない」と肩を落とした。

 ネットのコメント欄には「アジアでトップを争うレベルにない」「デュエルに負けていては勝てない」「監督の選手交代が遅い。ベンチワークの問題で負けた」「あれだけ決定機を外していたら勝てない」「ハングリー精神が足りない」「しばらくは女子サッカーが低迷だろうな」「澤(穂希)が引退してからずっと危機感」など、厳しい声が書き込まれた。

 また「佐々木(則夫)監督に戻ってきてもらうしかないな」と2011年ドイツW杯を制覇した指揮官の復帰を待望する意見も出ていたが、出場権を獲得している23年W杯(オーストラリア&ニュージーランド)に向けてなでしこジャパンは再浮上できるだろうか。