マンボウやしろ(45)が4日、オンラインで、初小説「あの頃な」の出版イベントを行った。

20年初頭から世界を席巻した新型コロナウイルスが人々にもたらした影響にスポットをあてた。

この日は、所属事務所の後輩、ピース又吉直樹(41)とともに登壇。又吉は、15年に小説「火花」で「お笑いタレント」として初の芥川賞を受賞している。

マンボウは「又吉を意識して小説を書くのが怖かった」と告白し、「(小説を書いたら)みんな又吉と比較するじゃない。だから小説はしばらく手を出せないなって思っていた」と正直な胸の内を明かした。マンボウは11年、お笑いコンビ、カリカを解散。現在はラジオパーソナリティーや演出家、脚本家などとして多方面で活動しているが、小説へのハードルはかなり高かったという。

「語彙(ごい)力ないし、単語知らないし、描写が得意じゃない。でも、舞台のお芝居を書いているし、ドラマの脚本も書くし…会話劇は好きなんです。会話劇は書けるけど文章を書くのは得意じゃないっていうのを痛感した1年でしたね」と振り返った。

小説をすでに読み終えたという又吉は「すごく面白かったです。読み応えもありましたし、しっかり期待に応えてくださいました」と絶賛。これを受けたマンボウは「『あの又吉がここまで褒めた!』っていうネットニュースを狙っているからもっと褒めて!!」と話し、笑いを誘った。

「あの頃な」は15日発売。