泥沼の抗争劇の行方は――。DDTの赤井沙希(35)が雪妃真矢との一騎打ち(3月20日、東京・両国国技館)を控えた胸中を激白だ。逆恨みまがいの女の嫉妬を一刀両断した上で、デビューした思い出の会場での初シングル戦勝利を宣言。さらに昨年末からどハマリ中の〝オタ活〟から受けている好影響も明かした。


 団体旗揚げ25周年記念大会で、女同士のプライドをかけたシングル戦が実現する。雪妃は2013年に高木三四郎社長に入団を直訴し、断られた過去を持つ。その直後にDDTでデビューした赤井に対し「芸能人は入れるんだ」とジェラシーを告白していた。

 とはいえ、赤井はそんな経緯など知るよしもなく、高木社長からスカウトされた身からすれば、単なる逆恨みでしかない。しかも嫉妬の対象は、赤井が受賞した14年度の「プロレス大賞」新人賞にも及んだ。

 これに対して赤井は「苦労を全面に押し出して共感を得るのはうまいなって。私自身、全く苦労してこなかったわけではないけど『こんなしんどい思いしてんねん』っていうのは、あまり美しいと思わない。彼女の目から苦労してないように見えるのであれば、これまでの私の見せ方って合ってたということ」と、東京女子プロレスで活躍する沙希様と見間違うかのような不敵発言を放った。

 さらに雪妃が米AEW参戦の野望を抱いていることを知るや「そういうモチベーションって大事だと思うけど、私はDDTを世界一の団体にしたいって思うから。DDTに入れなかったのは、そういうところなんじゃないですか」と〝団体愛〟の違いを強調した。

 また、デビューした両国国技館は、天龍源一郎とのタッグ結成など思い出の多い会場で「特別な興行でシングルさせてもらえることなんて、そうそうない」と気持ちを引き締めた。

 最近は意外な方面からも刺激を受けている。かねてアニメ「うたの☆プリンスさまっ」が好きで、昨年12月に初参加したライブイベントで感激のあまり涙を流した。「(二次元のキャラは)架空のものだと思ってたけど、マイクの言葉とか踊りとか、まばたきしてるの見て『うわー、生きてる~!』って。私もお客さんにこういう思いをさせないといけない」

 先日のライブ帰り、キャッチに声をかけられた際には「『お姉さん、お姉さん』って話しかけられたけど、私はST☆RISHの曲を聴いてたからシカトよ!」。すっかりハマり、日々のモチベーションになっている。

 雪妃戦はデビューからの8年7か月が問われる重要な試合。己の存在を証明してみせる。