【オクラホマ州オクラホマシティー発】WWEのインターコンチネンタル(IC)王者の中邑真輔(41)が、祭典出場へ一直線だ。

 昨年末にIC王座挑戦権をゲットしていたサミ・ゼイン(37)を相手に、2週間後のスマックダウン(SD)で防衛戦を行うことがついに決定。配信されたSDでは、そのゼインがゲスト解説として実況席に座る中、シャンキーを従えた元WWE王者の〝インドの怪人〟ジンダー・マハルとIC王座コンテンダーズ戦で激突した。

 中邑は打撃のコンビネーションから、かかと落としやスライディングジャーマンスープレックスを決めたが、必殺のキンシャサをかわされ、ダブルニーバックブリーカーを食らってしまう。さらにジャンピングニーからコブラクラッチで捕らえられ、劣勢となった。

 セコンドのリック・ブーグスの熱烈声援を受けた中邑は、ジャンピングハイキックで形勢逆転。続けて鮮やかなスピンキックでマハルを吹っ飛ばすと、最後はコーナーでたぎりにたぎってキンシャサ弾だ。強烈な一撃がマハルの顔面にヒットし、貫禄の3カウントを奪った。

 2週間後の防衛戦へ大きな弾みをつける快勝。試合後には実況席のゼインから「王座ベルトを掲げられるのも最後だぞ」と挑発されたが、ベルトをマットに置いて「カモーン!」と雄たけびを上げてにらみつけた。
 
 もちろんゼインとの防衛戦は、プロレスの祭典「レッスルマニア38」(4月2、3日、テキサス州・AT&Tスタジアム)出場につながってくる。先月末のPPV「ロイヤルランブル」で行われた時間差入場ロイヤルランブル戦では2番目に登場も、宿敵のAJスタイルズから場外に落とされて敗退。自身のツイッターで「死なない」と復活を表明していた通り、再びアクセルをふかし始めた格好だ。