小栗旬(39)が北条義時を演じるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜午後8時)の第5話「兄との約束」が6日に放送され、片岡愛之助(49)演じる義時の兄、北条宗時が亡くなった。メインキャラクターでは最も早い“卒業”となった愛之助が、同局を通じコメントを寄せた。

第5話で山木兼隆を討った源頼朝(大泉洋)の軍勢だったが、これが平家方の怒りを買い、伊東祐親(浅野和之)、大庭景親(國村隼)らに追われる展開に。頼朝軍は石橋山の戦いで大敗する。

軍を立て直すため、宗時と義時は別行動を取る。兄弟にとって最後の会話となるが、義時とのラストシーンについて愛之助は「我々は台本を読んでそのこと(別れ)を知っていますが、本当の宗時と義時はそんなことを知らない。だから“今生の別れ”という演技ではなく、坂東武者の世を作りたいという本心を義時に打ち明けて、『よし、行ってくる!』というふうに演じています。最後に歩いて去る時にいろいろなことを思いそうになりましたが、集中して、『行ってくる!』という気持ちで勤め上げました」と振り返る。

高い理想を掲げる一方、不都合の帳尻合わせを義時に押しつけるなど、奔放なキャラクターをコミカルに演じた。愛之助は「坂東武者の世を目指すというのはすごくハードルが高いと思うんですけれども、やはり大志を抱くというのはいいことだと思います。だからこういう思いで突き進んだ宗時という人は本当にすてきだと思います。自分も実際に宗時の立場だったら、そうしたかもしれません」とコメントした。