米大リーグ機構(MLB)と大リーグ選手会による新労使協定の交渉は難航しており、6日(日本時間7日)時点で両者が歩み寄る気配はない。MLBネットワークのジョン・ヘイマン記者は自身のツイッターに「MLBのオーナーたちは火曜日(8日=同9日)から木曜日(10日=同11日)に(フロリダ州)オーランドで再会する。選手会が期待しているのは、MLBの新たな提案がすぐに来ることで、おそらくそれはオーナー会議の後にも起こるだろう」と投稿し、交渉の進展に期待を寄せた。同時に「本来なら10日後に春季キャンプが始まることになっているが、延期は明らかだ」と伝えた。

 しかし、ロックアウト突入後に行われた4回の交渉では課徴金(ぜいたく税)の対象となるチーム総年俸の設定や最低年俸、年俸調停の権利に必要な年数など核心部分の経済問題がほとんど前進していない。

 選手会は4日(同5日)にMLBが要請した米連邦調停局による仲裁を拒否するなど溝は深まるばかりだ。3月31日(同4月1日)に予定されている開幕戦も楽観できる状態ではない。