福原遥(23)が主演する次々期NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」の追加キャストが7日、同局から発表され、高橋克典(57)、永作博美(51)、関ジャニ∞横山裕(40)、高畑淳子(67)がヒロインの家族を演じることが分かった。

同ドラマは90年代から現代の設定で、「ものづくりの町」として知られる東大阪市と、長崎の五島列島を舞台に、福原演じるヒロイン、岩倉舞が“飛ぶ夢”に向かって歩む姿を描く。

朝ドラ初出演となる高橋は舞の父、岩倉浩太を演じる。東大阪の町工場を経営する2代目社長。元は重工メーカーに勤めて飛行機を製作する夢を抱いていたが、父親が病死したため退職し、ネジを作る工場を継いだ。娘の舞とは、互いに飛行機好きで、同志のような間柄になっていくという。

高橋は「初の朝ドラ、主人公の父、大阪弁の役ということで、クリアしなければならない条件が多々ありますが、家族を愛し、娘・舞の夢を支える、温かい父親を演じられたらと思います」とコメント。「大空を仰ぎ、大空に思いをはせ、この長引くコロナ禍で塞ぎ気味の心を、晴れやかにできるようなドラマになるよう尽力したいと思います」と意気込んだ。

同じく朝ドラ初出演となる永作は、舞の母、岩倉めぐみを演じる。五島列島出身で、大学時代に浩太と出会い、中退して駆け落ち同然で結婚。2人の子どもを育てながら、町工場の仕事も手伝っている。子どもたちが幸せになるように手厚く守ろうとする家族愛にあふれた母親だ。

永作からのコメントは「『舞いあがれ!』というタイトルにふわっと持ち上げられたような気がして。私の想像の中で、風の吹き抜ける長崎県五島の海はとても美しく見えました。見てくださる方々にもふわっと風が吹いていつもよりも軽く、2、3歩前に進めるようなそんな朝を届けられたらいいなと思います」とし、「ただ相手は風です。たまにあおられていると思います。そちらもぜひ楽しんで下さい」と呼び掛けた。

横山も朝ドラ初出演。舞の3つ年上の兄、岩倉悠人(はると)を演じる。油の匂いと機械音がうるさい工場の町が子どものときから嫌いで、勉強が得意でプライドが高く、早く工場町から抜け出して大金を稼ぎたいという野心を持っている。劇中では、大学進学で家を出て両親を心配させるようになるが、妹の舞がとりなそうとするという。

出演が決まり「僕の周りに連続テレビ小説を見ている人が多く、その話をすることが多かったので、まさか自分がと思いました。本当にうれしいですし、大変光栄です」と喜んだ。「悠人という人物は自分をしっかり持っていて合理的で、どう演じようか僕自身もワクワクしています。ドラマを通して、悠人と一緒に成長できればと思います。ぜひ皆さん見ていただけると幸いです」とアピールした。

高畑は舞の祖母、才津祥子(さいつ・しょうこ)を演じる。五島列島に住むめぐみの母親で、漁師だった夫が亡くなった後、女手ひとつでめぐみを育てた。なんでも自分でやって、自分の力で生きていくことをモットーにしている。めぐみとは折り合いが悪いが、孫の舞にとっては良き理解者となるという。

出演にあたって、高畑は「五島列島の島でたくましく1人生活している、ちょっと頑固で不器用な、祖母・祥子演(や)れることをとても楽しみにしています」とコメント。「人をつつみこむ美しい海・豊かな地・大きな空を皆様に感じていただきながら、娘や孫を見守っていきたいと思っております」と伝えた。