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89歳!『ウエスト・サイド物語』のセクシー番長、ジョージ・チャキリスの現在

“世界の恋人”と称されたジョージ・チャキリス、89歳!
“世界の恋人”と称されたジョージ・チャキリス、89歳! - Rodin Eckenroth / Getty Images

 1961年に製作された伝説のミュージカル映画『ウエスト・サイド物語』で、不良グループ・シャーク団のリーダーであるベルナルドを演じたことで知られるジョージ・チャキリス。現在89歳にして現役のエンターテイナーであるジョージのこれまでのキャリアと今に迫る。

【画像】ダンスうまっ!『ウエスト・サイド物語』のジョージ・チャキリス

 1932年、ギリシャ移民の子としてアメリカのオハイオ州で生まれたジョージ。マリリン・モンロー主演作『紳士は金髪がお好き』(1953)にバックダンサー役で出演するなど、ダンサーとしてキャリアをスタートさせた。舞台版「ウエスト・サイド物語」でジェット団のリーダー・リフを演じ、映画版ではベルナルド役を担当。同作でアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞の助演男優賞をダブル受賞し一気にブレイクした。

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ジョージ・チャキリス
1964年当時のジョージ。GAB Archive / Redferns / Getty Images

 踊れて歌もうまいうえに、セクシーなルックスという3拍子そろったジョージは、女性ファンから熱狂的な支持を受け人気者に。その後、『太陽の帝王』(1963)でユル・ブリンナー、『ロシュフォールの恋人たち』(1966)でカトリーヌ・ドヌーヴらと共演した。1970年代以降は映画への出演が減り、テレビドラマへのゲスト出演や舞台に活躍の場を移したほか、ジュエリーブランドを立ち上げるなど幅広いキャリアを築いている。一方で、プライベートは公にしない主義のため、恋人や結婚にかんしては謎に包まれている。

 親日家として有名で、日本のドラマに出演したこともあるジョージ。ラフカディオ・ハーン改め小泉八雲の半生を描いたドラマ「日本の面影」(1984)では、檀ふみ津川雅彦と共演した。三田佳子主演のドラマ「蝶々さん」(1985)では、アメリカ海軍将校リチャードにふんしてヒロインの相手役を務めた。田中美佐子桃井かおりが共演したドラマ「ランデヴー」(1998)には、岸田今日子が演じるキャラクターの初恋の相手として特別出演した。そのほかにも、日本で行われた「ウエスト・サイド物語」関連のイベントへの参加や、2010年にはトーク番組「徹子の部屋」にも出演した。2019年にはドラマ共演者の三田が、赤坂の飲食店で偶然ジョージと再会した様子を自身のブログに投稿するなど、頻繁に日本を訪れていることがわかる。

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 2021年には、本人が執筆した自伝「わたしのウエストサイド物語」が発売され、サイン会などで元気な姿を見せている。ちなみに、日本語翻訳を担当したのは、かねてから親交があった映画字幕翻訳者の戸田奈津子。もうすぐ卒寿の祝いを迎える“世界の恋人”ことジョージ・チャキリスは、今なおエンターテイメント界の重鎮として活躍している。

 なお、ジョージの出世作となった『ウエスト・サイド物語』を再び映像化した、スティーヴン・スピルバーグ監督版の『ウエスト・サイド・ストーリー』が2月11日から日本公開される。ジョージが演じたベルナルド役には、トニー賞のミュージカル部門で主演男優賞を受賞した経験のあるデヴィッド・アルヴァレスが抜てきされた。(編集部・香取亜希)

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