日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は7日、11日に予定されていた「NHK福祉大相撲」(東京・両国国技館)の中止が決定したことを発表した。

 角界では新型コロナウイルスの感染が拡大しており、横綱照ノ富士(伊勢ヶ浜)をはじめ、新大関の御嶽海(出羽海)、大関貴景勝(常盤山)ら関取衆が相次いで感染。6日に予定されていた「大相撲トーナメント」(国技館)は陽性者と濃厚接触者を合わせて幕内29人、十両15人が参加できなくなったため、中止となっていた。

 感染者の拡大を受けて、相撲協会は8日に全協会員を対象にした一斉PCR検査を緊急実施することを決定した。芝田山広報部長は「(今回の検査は)すでに陽性が判明している者は除きます。それ以外の人たち。(これ以上の)感染拡大防止のためです」と説明した。