織田信成、フィギュア鍵山優真選手の“すごさ”解説

2022/02/07 22:38 Written by Narinari.com編集部

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元フィギュアスケート五輪代表・織田信成が、自身のYouTube公式チャンネル「織田信成の“滑るけどスベらない”チャンネル」にて、男子フィギュア界“期待の新星”鍵山優真選手について解説する動画を公開している。

織田は、柔らかく美しいジャンプを武器に、2005年の世界ジュニア選手権で日本人男子として2人目のチャンピオン、2010年バンクーバー五輪では7位入賞するなど数多くの大会出場・入賞を果たし、2013年の全日本選手権終了後に現役を引退した。現在は、プロフィギュアスケーター、コーチ、解説者に加え、タレントとしてテレビ出演するなど幅広く活躍している。

昨年10月1日に開設した公式YouTubeチャンネル「織田信成の“滑るけどスベらない”チャンネル」の初回動画では、フィギュア界で“伝説”として語り継がれている2014年ソチ五輪での浅田真央選手のフリー演技を、織田が完全再現に挑戦する模様を公開し、110万回以上再生されるなど話題に。

そしてこのたび公開した動画では、北京オリンピック代表・鍵山優真選手について、マニアックな技術面のすばらしさ、表彰台を狙えるレベルであることの理由を解説している。

まず冒頭では、早速、鍵山選手最大の武器であるジャンプの美しさについて、織田が実践を交えて解説。アクセルジャンプは左足で踏み切ってから右足を前に出し、大きく振って回転してから着地するジャンプだが、「今、右足を出すって言ったじゃないですか。この右足を出すっていうのがめちゃくちゃ難しい!」と、踏み切るときに右足を振って体全体を持ち上げることがアクセルジャンプではとても難しいと説明する。

そして「鍵山くんのすごいところは軸足になってないフリーレッグ(右足)のアシストがめっちゃ上手。すんごい上手」と大絶賛。アクセルのみならず、トゥループでもその技術力の高さは際立っており、「トップの選手でもなかなかできないんですけど。鍵山くんはスローで見てもらったらわかるんですけど、(左足のつま先で氷を突いたときに右足が)ここまであがるんですよ!」と、自身の右足を高く振り上げて解説、非常に高い位置まで右足が上がるため、その勢いで高さがしっかり出て、軸がブレないジャンプが可能になっていると分析する。

「ほんまにキレイに跳んだら、出来栄え点で+4,+5出るんちゃうかなっていうぐらい」「あれだけ軸足と反対の足をしっかり使うことができるっていうのは才能だと思う」と鍵山選手のジャンプの才が秀でていることに終始感心しきりの織田。また、ジャンプがうまい選手の特徴として左足で踏み切るとき右足を氷上から離さず、氷の上を滑らせてから飛ぶことができる人が多いと話し、「僕の解説見てから選手を見ると、『本当だ!』ってなると思うんですよ」と北京オリンピックの面白さが増すチェックポイントも明かした。

またもう一つ鍵山選手のすごいところとして、「スケートがめちゃくちゃ上手」と当然のようなことながら、そもそもフィギュアスケートの起源として氷の上でバランスをとる技術、滑る技術を競うスポーツであるため、上半身の踊りや表現だけではなく、大前提としてスケートが上手いことが非常に重要と語る。

「鍵山くんの場合は足元がしっかりしてる。スケート技術は10点満点中8.5点〜9点の間は確実に出せる。これは世界最高基準なので」と、鍵山選手はジャンプの上手さに加えて世界レベルのスケート技術を持っているため、「どの色かはわからないけど、表彰台には立てると思ってるので。今の鍵山くんにはそれだけの力があると思う」と北京オリンピックでメダル争いに食い込む実力の持ち主であることを確信し、「最強の布陣で臨む北京オリンピックだと思うので、ぜひみなさん男子の応援よろしくお願いします」と呼びかけた。



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