パパイヤ鈴木(55)が8日、都内の講談社本社で開いた新著「パパイヤ鈴木の元気がでるダンス」発売記念囲み取材会で、日常生活の動きをダンスにすることで健康増進につながると強調した。

「パパイヤ鈴木の元気がでるダンス」は「パパイヤ色の強い本を出したい」というオファーを受けて執筆、出版した。「パパイヤ色って何だろうと? 思うと、0から1というのが大きなテーマで、ダンスをやったことがない、興味がない人が腰を浮かすまでが僕の仕事。(世の中にダンスの)きっかけ作り、バリアフリーという本はない。0から1に特化した本は、あまり見たことがない」という、自身の振り付けのテーマに立ち返った本だと説明した。

その上で「あいつのなら、やってみようかなと思って欲しい。日常生活にある、ダンスのヒントを掘り出したい」と、本の中では肩が凝るデスクワーク、道の脇でタクシーを呼び止めるために手を挙げるシチュエーションなどから、ダンスに取り入れられる動きを通した振り付けを紹介した。「日常生活でイラッときた時、発想の転換というか、そこにダンスがあったらまろやかになる。エッ? と思ったところをダンスに変換する…無理やりかもしれないけれど、楽しい」と説明。QRコードでダンスの動画を見ることもでき、映像のバックに流れる歌も鈴木が自ら歌った。

北京オリンピック(五輪)が開幕し、取材会とほぼ同時間帯にはフィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)の競技が行われていた。質疑応答の中で五輪競技を題材にした振り付けはあるのかと聞かれると、自身が振り付けたAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」にも取り入れた、フィギュアスケート選手が滑るようなダンスの動き「スケーター」などを、その場で披露した。

鈴木は「ダンスとして認識していないだけで、掃除機の動きって、スケーターというダンスがあるけど、腰の動きをつけるとダンスになる。うちの奥さんも料理の時に音楽をかけるけど(料理の動きが)ダンスっぽくなる」と熱っぽく語った。その上で「ダンスと日常の動きって、制限はないと思う。普段の動きが、曲を合わせてやるだけでストレッチになる。楽になる」とアピールした。