北京五輪のフィギュアスケートが熱戦を繰り広げる首都体育館。そのスタンドの一角で日の丸を掲げ、日本勢へ拍手を送る集団がいた。

 その中心にいた人物が日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長(64)だ。白いマスクに赤いジャンパーという〝日の丸カラー〟に身を包み、8日の男子ショートプログラムで2位発進を決めた鍵山優真(18=オリエンタルバイオ・星槎)へ拍手を送った。

 自身は1984年ロス五輪の男子柔道無差別級で金メダル。関係者とともに氷上の芸術を堪能し、後輩オリンピアンたちの躍動に目を細めていた。