ノア10日の後楽園大会で、潮崎豪(40)が丸藤正道に敗北。自ら志願したシングル4連戦は、屈辱の3連敗で拳王戦(11日、東京・後楽園ホール)を残すのみとなった。

 右肩負傷による長期欠場から昨年12月に復帰した潮崎は、再起に向け「GHCへの道」として後楽園シングル4連戦を志願。しかし初戦の杉浦貴、2戦目の田中将斗と連敗を喫していた。

 負け越しを避けたい潮崎は序盤から雄たけびを上げつつパワー全開で攻め込む。強烈なチョップを叩き込むなど攻勢をつかもうとしたが、左腕に攻撃を集中され悶絶した。

 中盤には丸藤とチョップの打ち合いで両者胸板を真っ赤に染める。この打ち合いで丸藤にヒザを付かせると、さらにゴーフラッシャーと畳みかけた。しかしエプロンの攻防から鉄柵に左腕を叩きつけられて再び悶絶。リングに戻るも腕十字からキーロック、パーフェクトキーロックと移行されて大ダメージを負った。

 これはなんとか脱出し、逆転を狙い放った月面水爆もかわされてしまう。その後意地の猛攻を見せたが腕のダメージは覆せず、至近距離でのラリアートを狙ったところをヒザで迎撃された末に体を入れ替えられて押さえ込まれ、無念の3カウントを聞いた。

 ノーコメントの潮崎に対し、丸藤からは「多分(4連戦で戦う)ほかの3人と俺は戦い方が違うと思うから、いいステップになったんじゃないですか。勝った俺がいうのもなんだけど」との言葉。迷える潮崎に復活の日は訪れるのか…。