スポーツジャーナリストの二宮清純氏(61)が12日、日本テレビ系朝の情報番組「ウェークアップ!」に生出演。ロシアをめぐるドーピングの問題についてコメントした。

 8日に予定されたフィギュアスケート団体戦のメダル授与式は延期に。1位となったロシア・オリンピック委員会(ROC)女子代表のカミラ・ワリエワ(15)のドーピング検査が関係しているとされている。

 ロシアは2014年のソチ五輪でのドーピング問題で、国としての大会出場を認められていない。今回はROCとして出場しているが、北京五輪の開会式にはロシアのプーチン大統領が出席した。

 二宮氏は「ロシアはいわゆる謹慎の身。だからROCという名前で参加している。なんで呼んだかというと、習近平さんが特例で、開催国のトップが招待を出した場合という特例を使っている。IOCと中国は、アンチドーピングに対して誤ったメッセージを世界に送ったと思う」と指摘した。

 今回のワリエワ選手をめぐるドーピング疑惑については「ロシアは国家ぐるみのドーピングと認定されていて、それがまだ続いているのではないかという疑惑が持たれても不思議ではない」とコメント。

 さらに「まずはIOCとして、ロシアの継続するドーピングの問題、アンチドーピングに対してはどういう考えなのか。ITAという国際検査機関に丸投げしているような感じで、IOC自身のドーピングに対するメッセージを発信する必要があると思う」と述べた。