2連覇へ好発進だ。北京五輪のスピードスケート女子団体追い抜き(パシュート、12日、国家スピードスケート館)の1回戦が行われ、平昌五輪金メダルの日本は、高木美帆(日体大職)、佐藤綾乃(ANA)、高木菜那(日本電産サンキョー)の布陣で第1組に登場。2分53秒61の五輪新記録をマークし、全体1位で準決勝進出を決めた。

 従来の五輪記録は前回の平昌五輪決勝で日本が記録した2分53秒89だったが、いきなり過去の自分たちを超えてきた。平昌五輪決勝を含め、長年ともに鍛錬を積んできた3選手は、あうんの呼吸で一糸乱れぬ隊列を披露。高木美は「ちょっとまだ評価するのは難しいところはあるが、順当に(準決勝へ)進めることができたのはまずホッとしている」と振り返った。

 金メダルに向けては、カナダ、オランダが大きな壁になってくる。高木菜は「(2位の)カナダと0・36秒しか差がない。まだまだ改善点はあると思うので、次のレースにつなげていきたい」ときっぱり。女王に慢心は一切ない。