ヤクルトの臨時コーチを務める古田敦也氏(56)が13日、キャンプを打ち上げた。第2クール初日の5日から合流して指導を行ってきた名捕手は、最後の最後までナインにメッセージを発信し続けた。

 この日もブルペンで清水の球を受け、小川の投球を打席に立ってチェック。そして室内練習場での捕手陣の練習を見届けた。中村、嶋、内山壮、古賀と衣川バッテリーコーチで円陣を作り、選手一人ずつ古田コーチの前で今年の目標を述べた。

 日本一連覇と打率3割2分、盗塁阻止率4割を公言した中村は「相当レベルの高い目標ですけど『上を目指せ』ということなので。今年もさらに一つ上をいかないとできないので」とし「何とかいい報告、恩返しができるように」と話した。

 古田塾に初参加のプロ2年目・内山壮は二軍で打率3割3分と一軍で10安打することを目標に掲げた。「捕手としてのレベルも上がりましたし、いろんな知識も増えたんで、すごく内容が濃い2クールだったかなと思います」と振り返った。

 古田コーチは「みんな若いので、自分の可能性を信じて高みを目指してほしい」と語り「弱いチームからここまで来たんだから、頑張ってくださいと。一(いち)ヤクルトファンとして楽しみに見てます」と燕ナインにエールを送っていた。