まさかの結果だった。北京五輪スピードスケート女子500メートル(13日、国家スピードスケート館)で、平昌五輪金メダルの小平奈緒(35=相沢病院)が38・09秒で17位に沈み、連覇を逃した。

 その小平のレースに熱い視線を投げかける人がいた。韓国のテレビ局KBSの解説席に座っていた元スケーターの李相花(韓国)だ。平昌五輪で小平と熾烈な争いを繰り広げて銀メダルを獲得。競技の後に涙を流すと、歩み寄ってきた小平に抱き寄せられ、感動を呼んだ。

 解説席で元ライバルが惨敗した姿を見た李は大粒の涙。4年前とは違う涙にSNSでは「イ・サンファさんが泣いている姿に泣けました」「すごく良い関係なんだな」「胸が詰まった」「グッと来た」ともらい泣きする人が続出していた。

 韓国メディアの「スポーツソウル」によると、李は12日の男子500メートルの解説を務め、最高視聴率12・7%を記録。韓国内で衰えぬ人気の李だが、元ライバルの敗戦には感情を隠せなかったようだ。