ELAIZAが“愛されている”と気付いた瞬間

2022/02/14 02:58 Written by Narinari.com編集部

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女優・池田エライザ(25歳)が2月14日、アーティスト“ELAIZA”として、映画「ライフ・ウィズ・ミュージック」(2月25日公開)のプレミア上映会に登壇。シンガーソングライターにして本作で初監督を務めたSia(シーア)書き下ろしの主題歌を初披露した。

本作は、孤独で生きる希望を失っていたひとりの女性が、家族の存在や周りの人々の助けによって“愛する”ことを知り、居場所を見つける感動物語。Sia監督は愛すべき人々の存在によって主人公ズーが生きる希望を見出していくドラマシーンと、登場人物の心情を表現したカラフルでポップな音楽シーンを交錯させる構成で本作を生み出した。孤独に生きる主人公ズーを名女優ケイト・ハドソンが演じている。

そんな本作の公開を記念して行われたプレミア上映会に、日本版カバーソングアーティストを務めたELAIZAが登壇。今回のオファーについてELAIZAは「『あのSiaの曲を私が歌うんですか!? いったいこの人達は何を言っているんだろうか』とパニックになりました(笑)」と、憧れのアーティストの作品に関わることができることに驚きを隠せなかったというが、「映画を観させていただいて素晴らしかったので、ぜひ参加させていただきたいと思いました」とその喜びを語る。

本作についてELAIZAは、「アーティストが監督したという先入観が一切なくなるほど素晴らしい映画。ふとした瞬間に思い出して胸が熱くなったり、急ぎ足で生活していて見逃しそうな、日常の中のささやかな尊いものに改めて気付かせてくれた」と絶賛。「壮大な出来ごとじゃないからこそ登場人物達が身近に感じますし、何かに振り返ったりしたときに、そばにいつでも愛情があったんだなっていうすごく素朴なところに自分を立ち返らせてくれます」と、主人公ズーが妹のミュージック(マディ・ジーグラー)や優しい隣人エボ(レスリー・オドム・Jr.)との暮らしの中で、自身を受け入れ“愛する”ことを学んでいくというストーリーへの共感を語った。

また、ELAIZA自身が“愛されている”と気付いた瞬間についての質問には、「愛されているなと気付くには案外時間差があるのかなと思っていて。大人になって昔できなかったことができるようになった瞬間があった時に、ふと小さいときに親が言ってくれていた言葉がよぎったりすると、『ああすごく愛されていたんだな』と感じますね。その時は分からなくても、言葉や愛情は脳や身体に残り続けるのかなって思います」と答え、さらに、監督のSia自身がアルコール依存症に陥り、自殺を試みるほど絶望した過去から“音楽と愛すべき友人”によって救われたというエピソードから、ELAIZAが救われたものについて聞かれると、「やっぱり家族ですかね」と即答。「母はとてもたくましいので、中学生の時は弱音を吐くと『くだらないこと言わないで』と言われて『厳しい!弱音ぐらい吐かせてよ』と感じていましたが、今思うと『そんなこと言ってないで前向いて頑張りなさい』という愛情も込みだったのかなと。自分の中のささやかな幸せは家族と共にあるのかなと思います」と、自身の家族への深い愛情を見せた。

そして、ELAIZAにとっての“人生に欠かせないもの”を聞かれると、本作のタイトル「ライフ・ウィズ・ミュージック」にちなんで、「ライフ・ウィズ・キャット・ウィズ・パラキート(インコ)です」と、現在ともに生活している“家族”である愛猫とインコへの愛情を込めて回答した。

イベントの最後にはカバーソング・本作の主題歌「Together」Japanese coverを生歌で初披露。優しく包み込むような透き通った歌声で歌い上げ、会場を魅了したELAIZAは「Together」の歌詞に大好きなフレーズがたくさんあると明かし、その中でも特に「もう大丈夫 その心に虹が見える 私の天使 昨日にバイバイ 明日におはよう」という歌詞がお気に入りとのこと。「抽象的なようで、すごく愛おしくてストレートで、そこから繋がるサビの歌詞もとってもかっこよくて、『みんなで一緒にともに行こう』という感じがすごく大好きです」と歌詞に込められたポジティブなメッセージを熱弁した。

歌唱後には「歌っている日本語の意味からかけ離れないように、なるべく愛情をしっかり込めてがむしゃらにやらせていただきました」と感想を語り、「日本語が持つ魅力・やさしさとか気遣いとか音の柔らかさとかにすごく感動しましたし、そしてやっぱりサビのストレートな『Oh together ともに行こうよ』っていうフレーズは、家で聴いていてもみんなのこと思い出したりとか、友達とか大切な人たちとか応援してくれている人たちのことを考えながら、前向きでポジティブな気持ちになれるので私にとってもすごく大切な曲になりました」と改めて自身が担当した日本語版主題歌への想いを明かした。

最後に、「きっと皆様にとって大切な映画になる気がしています。私にとって、とっても大切な映画になったからです。私は映画館というものが大好きで、自分がまた何か新しいものに出会えるんではないのかとワクワクするのが好きで、本作では気持ちの部分でも映像面でも表現というところでも、皆様をきっと前向きな気持ちにしてくださったり、音楽のパワーを感じていただけたりするんじゃないかなと思います。ぜひ、登場人物達に心を重ねながら観てください」と締めくくり、大きな拍手に包まれながらイベントは終了した。

映画「ライフ・ウィズ・ミュージック」は、2月25日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。

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