WADAは「失望」、米五輪・パラ委も異議 キム・ヨナ氏は例外なきルール適用主張

 ドーピング問題の渦中にあったカミラ・ワリエワ(ROC)が、スポーツ仲裁裁判所から五輪への出場継続が認められたことを受け、スケート界・スポーツ界では大きな反響が起きている。

 女子のバンクーバー五輪金メダリスト、ソチ五輪銀メダリストのキム・ヨナ氏(韓国)は、自身のインスタグラムで「ドーピング違反をした選手は試合には出られない。この原則は例外なく順守されるべき。全ての選手の努力と夢は等しく尊いものです」(注・投稿の英文を翻訳)と投稿。ワリエワのことを名指しはしていないものの、投稿から2時間足らずの間に8・8万件の“いいね”がついている。

 米国オリンピック・パラリンピック委員会は、ワリエワの名前などは出していないが「ロシアによるクリーンなスポーツの無視の、新章のようだ」など、サラ・ハーシュランドCEOの声明を発表している。

 世界アンチドーピング機関(WADA)も、ワリエワについてドーピングのルールを守っていなかったにも関わらず出場が認められる裁定に「WADAとしては、今日の裁定に失望しています」と、不服であることを示している。

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