15日放送のフジテレビ「バイキングMORE」では、北京冬季五輪でドーピング疑惑の渦中の中、出場可能となったフィギュアスケートのカミラ・ワリエワ(15=ROC)の問題を取り上げた。

 12月に行った大会後のワリエワの検体から禁止薬物トリメタジジンが検出されたことが、今月8日に判明。これに対し、スポーツ仲裁裁判所(CAS)は検体の結果が遅れたことや、ワリエワが16歳未満の保護対象の年齢であることから「回復不可能な傷を負わせることになる」などを理由に出場を認める決定をした。

 これについて元フィギュアスケート選手の村主章枝氏は「回復不可能の傷を負わせることを回避するなら、止めるべきだった。12月の検体でその薬が入っているなら、まだその薬が体内に残っている可能性もあり、命を落としたりするかもしれないし、健康のことを考えたら出場させるべきではなかった」とそのリスクを指摘した。

 またスポーツライターの小林信也氏は「今回は周りが(ワリエワを)出す方向でバトンを出している。RUSADA(ロシア反ドーピング機関)が出場停止を解除したことに、IOC(国際オリンピック委員会)が不服としてCASに提訴した。しかし、IOCが『これはダメだよ』と出場停止を決めても良かった。責任をなすり付け合っている」と疑問の声をあげた。