ロサンゼルス・ラムズがシンシナティ・ベンガルズを撃破して優勝した13日(日本時間14日)NFLの第56回スーパーボウル(カリフォルニア州イングルウッドのSoFiスタジアム)で、ハーフタイムショーに出演した「ラップゴッド」ことエミネムが、片ヒザをついて人種差別に反対するパフォーマンスを披露したことが話題になっている。これに米人気歌手のブリトニー・スピアーズが反応。自身のインスタグラムを14日(日本時間15日)に更新し、エミネムのパフォーマンスに大感激の意を表した。

 エミネムは映画「8マイルズ」の主題歌で自身の代表曲でもある「ルーズ・ユアセルフ」のエンディングで約50秒間、左ヒザを床につけて祈りをささげるように頭を押さえた。この行為は2016年のプレシーズンにサンフランシスコ49ersのスーパースター、コリン・キャパニックが人種差別と警察による黒人への残虐行為への抗議を込めたもので、当時大きな話題となった。

 エミネムの行動には批判よりも世界中から感動と称賛の声が相次いでおり、ブリトニーは「WOW!!!」と驚嘆の声を上げつつ「昨日のスーパーボウルでのエミネムに、もっと時間が与えられていたらよかったのに…若い時、私にとっては彼が全てだった。昨日の夜、ステージにいる彼を見た瞬間17歳の時に戻ったように感じました!!! アーティストや音楽にはどうやってそのようなこと(パフォーマンス)ができるのか、怖いくらいです。私たちにとって音楽が希望、アイデンティティ、認め合うこと、そして愛を与えてくれる世界に生きていて本当に幸せ!!!」とメッセージを寄せている。

 ブリトニーが17歳の頃と言えば、ちょうどエミネムがデビューした時期に当たる。米国の歌姫まで若返らせた「ラップ・ゴッド」のパフォーマンスはさらに大きな反響を呼びそうだ。

 今年のスーパーボウルはエミネムのほかドクター・ドレー、スヌープ・ドッグ、メアリー・J・ブライジ、ケンドリック・ラマーらヒップホップ界の大御所が集結。細かく計算された演出と、各アーティストが代表曲をパフォーマンスしてハーフタイムショーを盛り上げていた。