【東スポ音楽館】歌手生活40周年を迎えた演歌歌手・原田悠里が、16日にリリースした記念シングルは師匠・北島三郎が作詞作曲した「愛の糸」だ。原田が運命的な出会いをしたとも言える楽曲だ。

 ――新曲はどんな作品ですか

 原田「壮大な世界を歌っているんです。一番で夫婦の出会い、愛の絆を歌ったかと思えば、二番では、その出会いが生まれたときからの運命だったとロマンチックな歌になり、三番では『どしゃ降り続きの 世の中も いつかは晴れる』と宇宙を感じさせるような世界を歌っています。40周年のシングルはもともと先生(北島)にお願いするつもりでした。それで、先生からは3曲ほど作っていただいたんですが、歌詞を見た瞬間に、“この曲だ!”とノックアウトされました」

 ――師匠からは何かアドバイスは

 原田「今回はうまく歌おうと思うなと言われました。皆さんに話しかけろ、聴いてくださっている方に言葉を投げて、お客さんから、ちゃんと受け止めたよっていうことを感じてから、次を歌えというアドバイスをいただきました。今までになかった先生の言葉だったので、うろたえちゃいました」

 ――なんか難しいアドバイスですが

 原田「かなり迷いましたね。スタッフの皆さんと話して、最後は先生の言葉を素直に聞いて、伸び伸び歌ってみよう、そんな気持ちでレコーディングをしたんです。出来上がりを先生のところに持っていったら、『よくやった』とお褒めの言葉をいただきました。40年間、歌ってきましたが、先生から褒めていただくことはほとんどなかったので、うれしかったですね。そのお褒めの言葉をいただいたのが昨年の12月23日で、私の誕生日。本当にステキな誕生日プレゼントをいただきました」

 ――40周年を振り返ってみて

 原田「1999年に『津軽の花』で紅白に初出場した時は、うれしかったこともあるんですが、市役所に垂れ幕も出たくらいでしたから、ちょっと肩の荷が下りたかなって感じましたね。40周年はゴールではなく、新たなスタートラインと考えてますから、これからも一つひとつの作品を大切に歌っていきたいですね」

 ――最近はダンスを始められたとか

 原田「昔からジム通いをしていたんですが、コロナで時間があったものですから、リズム感と体のキレをよくするためと思って始めてみました。5月にディナーショーを予定していますので、その時にお見せできればいいかなと考えています」