伊藤英明(46)が16日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた主演映画「KAPPEI カッペイ」(平野隆監督、3月18日公開)最速プレミア試写会で、劇中で着たデニムのベストと茶色の短パンという衣装を見て、出演を「降りよう」と2度も思ったと吐露した。また山本耕史(44)も、ほぼ全裸に近い自身の衣装を見て「僕も降りようと思った」と明かした。

「KAPPEI カッペイ」は、2011年(平23)から14年まで「ヤングアニマル」(白泉社)で連載していた、若杉公徳氏の漫画の実写化作品。伊藤は、ノストラダムスの大予言を信じ、乱世の救世主となるべく、文明社会から離れ、殺人拳「無戒殺風拳」の修業に人生をささげた獅闘流・勝平を、山本は馬跳流・正義を演じた。

伊藤は、数々のヒット映画を世に送り出したTBSの名プロデューサーで、初監督を務めた平野隆監督(55)がオファーの際、「キャリアを積み重ねて、満を持して伊藤英明さんにやっていただきたい」と口にした言葉を振り返った。その上で、衣装のビジュアルを見た瞬間「平野さんとやらせていただくのは15年ぶり…アクション満載のスパイ映画、賞レース満載の時代劇と思ったら…これじゃないよ感、満載。決まった衣装を見て、ものすごいガッカリして今更、降りられない。どうしようかなと思った」と笑った。

そして、山本を横目に「山本耕史君の衣装も過激だと思い『よく、この作品、受けたね』と言ったら『楽しみます』と(答えた)」と山本の反応を振り返った。その上で「この衣装で、大学(構内や東京)、渋谷のロケがあるのと…また降りられないの? と思った」と再度、降りようと思ったと吐露した。

一方、山本も、衣装の1つが露出が多く「寒い時期だとスタッフがコートかけてくれるけれど、衣装だと思われているから、まんまいさせられる。特に5、6月…寒くないけど」と苦笑した。そして「一瞬、ビックリしますから。言っておきますが、全裸じゃないです。大事なところは出ていない。(撮影中)街中で『山本さん』と手を振られましたけど見られたくない。覚悟を決めないと精神的にきつい」と撮影を振り返った上で「伊藤さんに『よく、この作品、受けたね』と言われた時、僕も降りられないかなと思っていました」と苦笑した。