NHKは17日、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜午後8時)に、源実朝役で柿澤勇人(34)が出演すると発表した。源頼朝(大泉洋)と北条政子(小池栄子)の次男で、源氏最後の将軍となる。

先日、実朝が最期を遂げた鶴岡八幡宮に脚本三谷幸喜氏と出掛けたという柿澤は、京の文化に傾倒し「わりと文弱な将軍というイメージだった」という実朝について、「決してそうではなくて、実は蹴鞠(けまり)や和歌に没頭したのも朝廷側とのコミュニケーションを取って、より豊かな国にしようとか、そういった政治も含め、実はすごく賢い人間だったんじゃないのか、という話もしました」。また「宋(中国)に渡る船をつくって最終的にはそれは失敗に終わったんですけど、それも海外に向けての政治みたいなものを考えていたんじゃないのか、など『新しい実朝をつくりたい』という話をさせていただきました」と明かす。

視聴者としてドラマを楽しんでいるといい「僕の実朝が登場するころには、僕もこのドラマにより貢献できるように、たくさん資料を読んで新しい実朝として頑張りたいと思っております」。そうそうたる出演者との共演にも心躍らせ「出会いを大切に、感謝しつつ刺激を受けて僕も成長できたらと思います」とコメントした。

柿澤は12年大河「平清盛」、14年同「軍師官兵衛」に出演している。

三谷氏が脚本を手がける61作目の大河ドラマ。野心とは無縁だった青年・北条義時が鎌倉幕府の頂点に上り詰める姿を描く。

第5弾出演者として、前日16日に北条義時の長男・泰時役を坂口健太郎(30)、異母弟・時房を瀬戸康史(33)、正妻・比奈を堀田真由(23)、17日に八田知家を市原隼人(35)が務めると発表されている。