阪神キャンプに〝永遠の若手〟がいる。チーム最年長の40歳・糸井嘉男外野手がその人だ。

 今キャンプでは常にフルメニューをこなす超人はこの日、全体練習終了後の「アメリカンノック」にも参加。外野の右翼線から左翼方向へと、全力疾走でノックの打球を追うおなじみのメニューを8本こなし「俺が一番が多かったから。(本数は)クジ引きでね。本当は、16本やったんやけどシニア割引っていうのがあったから、半額セール(笑い)。何気にきついよ」と、超人節を炸裂させた。

 近年、悩まされてきた左ヒザ痛もこれだけ元気に走れていれば、懸念材料には全くならない。若手顔負けの運動量をこなし続けるベテランは「別に大して動けていないけど。当たり前のことなので。40歳過ぎると『野球をしなさい』っていう神様の言葉が頭のなかでよぎってくるので」と最後まで口調も軽快だった。