シンガー・ソングライター中西圭三(57)が18日、都内で、自身が出演するCS放送、旅チャンネルの「中西圭三の朝ぶら散歩 特別編」の放送を前に取材に応じた。

中西がルーティンとする朝の散歩を全国各地で行い、その素晴らしさを紹介する旅番組。18年7月の放送開始から北は北海道、南は広島・尾道までの各地を歩き、30回目の放送、そして中西自身も21年で芸能生活30周年を迎えたことを記念して特別編を制作する。

中西はこの日もすでに6000歩歩いて現場入り。特別編では約20年前に訪れて気に入り、約130坪(約430平方メートル)の別荘地用の土地も購入しているという福島・天栄村を訪れた。周辺にある羽鳥湖での散策のほか、個人レーベルでのリリースを予定している30周年を記念した新曲「Promised Land」の制作なども敢行。

中西は「番組を30回も続けさせて頂いたことが自分の中では奇跡なので。特別編では思い入れ深い福島の天栄村を散歩させていただいております。本当に心の故郷、原風景のような景色をご堪能いただけるのではないかなと思います」とPRした。

普段も日の出を見ることにこだわり、薄暗い時間から散歩を行っているという。「ミュージシャンらしからぬ」と苦笑する生活スタイルとなったのは東日本大震災以降だったといい「かつては夜中に曲をつくる時期はすごくよくあったし、朝方寝ることもありました。(今は)空を見て、自分の気持ちをリフレッシュしようというか。コロナ禍もあり、人に会わないようにしていて、1人で楽しめることがそれで、おのずとそういうライフスタイルになっていったという感じですね」と語った。

特別編で訪れた羽鳥湖周辺には約20年前に足を運び、一目ぼれしたという。当時も自然の中での曲作りのために向かってソロキャンプを敢行したが「テントを閉め切ってたらガサガサっていうだけで怖いんですよ。そんなことで曲も作れず帰ってきたんですけど」と笑いつつ「でも、すごくすてきな場所で。僕は岡山出身で、小さい頃聴いた虫の声、生き物の姿とかがそこにあって。そうしたものを聴いている中で自分の中に広がるような、血行が良くなる感じがあって、物作りができるかなという感じでそこを目指しました」と振り返った。

今後は番組でもまだ行ったことのない九州での朝散歩を目指していきたいと意気込んだ。「朝の時間は人も少なく、今、大変な世の中となっている中で、密を避けて楽しむこともできます。知らないところはどこにでもときめきが隠れている。この番組を通して、そんな疑似体験をなさっていただければ」と力を込めた。

「中西圭三の朝ぶら散歩 特別編」は3月12日午後1時から、ひかりTVで先行放送し、4月に旅チャンネルでも放送予定となっている。放送を記念し、2月18日午後7時からはYouTubeライブで初の無料オンラインイベント「夜だけど、中西圭三の朝ぶら散歩 トーク&ライブ」も開催する。