東京・明治座の「前川清・藤山直美公演」が18日、初日を迎え、前川清(73)と藤山直美(63)が取材会を行った。

1部の「恋の法善寺横町」について、前川は「苦労はございません。楽をさせていただいています」と笑顔。「直美さんから『前川さんは物覚えも悪いし』と言われておりますし」と笑わせ、「直美さんを見て、芝居というものはこういうふうにやるんだなあと感じつつ、精いっぱいのことをやっていく」と語った。

これに対し、藤山は「前川さんはせりふを2行以上はしゃべれない。マンションの間取りでいうと、4畳半以上は動けない」とコミカルに応じ、「歌詞と同じで理解力が深い。感覚的に感性で演じられているので、私もみんなも引っ張ってもらっている」。作品について「座っていただいた時点で大阪に来ていただいたような、道頓堀、法善寺横丁の昔の風情を味わっていただけたら」と話した。

さらに藤山は、2部の「前川清オンステージ」も絶賛。「ヒット曲を現在進行形で歌える方。変に歌をねじったりアレンジしたり歌い方を変えたりせず、ストレートに歌っているのがすごい」と話した。

コロナ禍での公演について前川は「お客さんも、声を出さず、お参りしているような拍手」と笑わせ「安心して楽しんでいただければそれがいちばん」と語った。