盟友たちの言葉を胸に、古巣でよみがえる! 元WWEスーパースターのカイリ・セイン改めKAIRI(33)が古巣の女子プロレス「スターダム」に復帰。3月26、27日の2デイズで行われる東京・両国国技館大会に参戦することになった。

 2017年6月に入団が決まったWWEとの契約が2月初旬で満了したKAIRIは18日、晴れやかな表情で会見に登場。「宝城カイリでもなく、カイリ・セインでもなく、KAIRIです!」と自己紹介した。自身が米国に挑戦している間に大きくなった古巣の進化を喜ぶと、その後のやり取りを経て復帰戦で岩谷麻優とタッグを組んで中野たむ、ウナギ・サヤカ組との対戦が決定的になった。その後のフォトセッションではスターライト・キッドら大江戸隊に襲撃され、新たな遺恨が勃発するひと幕もあった。

 20年に帰国してから約2年、新型コロナウイルス禍の影響もあって実戦から遠ざかっていたが、今回の背中を押したのがWWEの仲間だ。特に同じスターダム出身で現在はWWE・NXTで活躍する紫雷イオからは、スターダム復帰を報告した際に「すごく喜んでくれて『おめでとう! 楽しんでね!』って言われたんです」と明かす。「この『楽しむ』っていう言葉がすごい刺さりました。戸澤(陽)さんからも同じことを言われて。だから思いっきり楽しもうと思います」と笑顔。WWEでのタッグパートナーで一緒にWWE女子タッグ王座に就いたアスカからも、祝福の言葉とエールを送られたという。

 もちろん復帰は今回のみではなく、継続参戦を視野に入れる。さらに会見では、かつて自身が価値を高めた〝白いベルト〟ことワンダー王座と、それを現在保持する上谷沙弥に関心を示した。「私がいい劇薬になればいい」と話すKAIRIの加入は、スターダムに新たなうねりをもたらしそうだ。