女優堀田真由(23)と鈴木保奈美(55)が21日、東京・赤坂のキャピトル東急ホテルでフジテレビ系のスペシャルドラマ「木のストロー」(26日午後3時30分、関東ローカル)の制作発表に出席した。

堀田が演じるのは住宅メーカー広報課勤務の若木陽菜。環境問題などSDGs(持続可能な開発目標)を考え、間伐材を利用して木のストローを作ることを発案する。鈴木演じるクレバーだが部下に恐れられる広報担当役員の奥沢塔子は、最初は木のストローに反対する。

地球環境大賞農林大臣賞などを受賞した「木のストロー」(アキュラホーム西口彩乃著)が原案。

2人の共演は17年度下期のNHKテレビ小説「わろてんか」以来4年ぶり。前回は仲の良い母娘を演じたが、今回は厳しい上司とその部下を演じる。

堀田は「恥ずかしながら、木のストローの存在を、このお話をいただくまで知りませんでした。間伐材の再利用を考えた方のお話で、実際に生きていらっしゃる方の人生を演じるのは初めてだったので緊張しました」。

鈴木は「こんな立派な会場で、うちの真由が結婚するのかと思いました」と笑顔。「SDGsという言葉は聞いていましたが、よく分かっていない自分がいました。この作品を通じて勉強していけたらいいなと思いました」と話した。

鈴木との共演に堀田は「4年前の『わろてんか』では、意外と一緒のシーンが少なかったんです。やっと一緒に出来るという感じです」。鈴木は「冷徹な上司と書いてあったけど、西口さんの作品を読んで、若い女子社員の意見をちゃんと実現して風通しのいい会社だと思いました。そういう会社の上司なので、冷徹ではないと思います」と振り返った。

堀田は「役柄の関係性も、時代も違うし、実話でもあるので4年前とは違いました。撮影の合間にビルから見える富士山の写真を一緒に撮ったりしたので、作品の中とは関係性が違う。楽しかったです」。鈴木は「真由ちゃんは4年前と変わらず、フニャフニャしている。いい意味で、芯があるけどフニャフニャしている」と笑顔を見せた。

木のストローについて、堀田は「何度も洗って使える。ほのかにヒノキの香りがして安らぎのあるものだなと思いました」。鈴木は「ずっと水の中に入れてあってもふやけないようにするための、真由ちゃんたちの努力を描いたドラマです」。

環境保護のために努力について、堀田は「できるだけ、おうちからマイボトルに飲み物を入れて持ち歩くようにしています」。鈴木は「私もマイボトルを持ち歩くようにしているんですが、このドラマの撮影初日に忘れて『こんな日なのに』と思いながら、ペットボトルのお茶をいただきました。積み重ねが大きなことにつながればいいと、自分を納得させています」と話した。

これから新たにチャレンジしたいことを聞かれると、堀田は「Tシャツヤーンという、いらなくなったTシャツを細く切って編んでカバンとかを作れるのがあるんです。ただしすごく不器用なので、なかなかチャレンジできていない。今年はぜひ、Tシャツヤーンをやってみたい」。

鈴木は「つい先日、撮影で靴磨きのシーンを撮ったら、とても楽しくて。正しい靴磨きを。どこかで習って挑戦したい」と話した。

アキュラホームの宮沢俊哉社長は「わが社ではカンナ削りを大切にしていて、入社式でも新入社員にカンナ削りをやらせている。その中から西口が書いたものがドラマになって驚いている。一緒に環境を考えるお仲間が1人でも増えれば」と話した。

フジテレビ、BSフジ、ニッポン放送3波連合プロジェクト「楽しくアクション!SDGs」の関連番組。