橋幸夫 御三家・西郷さんの悲報に「まさか」とショック 「明るく、面白くて」と偲ぶ

亡くなった御三家の一人、西郷輝彦さんとの思い出を話す橋幸夫=厚木市文化会館
亡くなった御三家の一人、西郷輝彦さんとの思い出を話す橋幸夫=厚木市文化会館
亡くなった御三家の一人、西郷輝彦さんとの思い出を話す橋幸夫=厚木市文化会館
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 西郷輝彦さん、舟木一夫と「御三家」として一時代を築いた歌手の橋幸夫が21日、西郷さんの訃報を受けて、神奈川県厚木市でのコンサート後に取材に応じた。西郷さんは20日、前立腺がんで亡くなった。75歳だった。

 訃報は開演前にスタッフから知らされたといい、「ビックリしました。まさかと。早いですね。僕より年下ですから」と落胆。2019年のTBS系ドラマ「ノーサイド・ゲーム」での共演が、最後の対面だったといい、「(会話は)『久しぶり』『おはようございます』だけで。(体調について)みじんにも言わないし、分からなかった。ウワサで病気がちとは聞いてましたし、電話すればよかった」と肩を落とした。

 御三家としての活躍について、「昭和30年代半ばから後半、それぞれが非常に忙しくて、仕事が終わるとバラバラで。一緒に飲むこともなくて」と述懐。「ライバルの意識をみんなが持っちゃってたのが、御三家のマイナス点。事務所はホントにケンカしてた感じでしたから」とプライベートでの交流は皆無だったことを打ち明けた。「西郷君は明るく、九州男児で言うことは言って、面白くて。舟木君は黙っていて。個性が違いました」と人柄をしのんだ。

 自身は来年5月での引退を公表しているが、「(電話が)かかってくるかなと思ってたけど、2人からはかかってこなかった」と苦笑。「70代になって多少体が病んでも、元気が1番。元気なときにプライベートでもっと話をしたかった」と悔やんでいた。

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