東京映画記者会(東京スポーツ新聞社など在京7紙の映画担当記者で構成)が選ぶ「第64回ブルーリボン賞」の各賞が決定。主演女優賞は、「そして、バトンは渡された」と「地獄の花園」に主演した永野芽郁(22)が受賞した。

 血縁のない義父に育てられた娘を演じた感動作「そして、バトンは渡された」と、職場で地獄のような派閥争いに巻き込まれるフツーのOLを演じたアクションコメディー「地獄の花園」という、対照的な作品。「地獄の花園」は、バカリズムが脚本を手がけた。

 受賞について永野は「まさかとも思いましたし、『ホント?』と事務所の方にも聞き返しました」とビックリしたというが、「いただけて光栄です」と喜んだ。

「地獄の花園」では暴言を吐いたりアクションシーンに挑戦したりと大忙しだった。

「あれだけ暴言を言いまくるのは、(過去の出演作で)なかったのでストレスでした。どうやってこの暴言を言えばいいんだろう、と」

 関和亮監督に「ツバの吐き方ってどうやるんですか?」と聞いたとか。暴言やツバ吐きなどは「一つのアクションと思ってやってたら、楽しくなりました」と笑う。

 アクションにも目覚めたそうで、「右でパンチしたら一気にみんな倒れていく。1ミリも当たってないのに、すごい風圧を感じたかのように倒れていくから。おもしろかったです」

「そして、バトンは渡された」はオファーがある前に、原作である同名の小説を母親から勧められ、読んでいたという。その後、運命のように主演のオファーが届いた。

 母親は自身の「一番のファンでいてくれる」そうで、これまでも出演映画を見るために映画館に足を運んでいた。「そして、バトンは渡された」では、繰り返し劇場で見る、通称〝追いバトン〟を母は4回もしたという。「毎回泣いてました。結末知ってるのによく泣けるなあ」と笑った。

 自身が母親になる姿は「全く想像できないし、自分は子供」と首を横に振る。ただ、電撃婚はあり得るという。

「もしかしたら、1年後に結婚してるかもしれない。お相手が見つかるといいですね。(結婚は)早くしたいというのもないし、一生したくないというのもなく、いい方といいタイミングでお会いできれば。お祝いしてください、結婚したら!」と茶目っ気を見せた。