フェザー級戦線はどうなるのか。格闘技イベント「RIZIN」のケージ大会「TRIGGER 2nd」(23日、静岡・エコパアリーナ)で、ボンサイ柔術のクレベル・コイケ(32=ブラジル)が復活ののろしを上げた。

 8か月ぶりの再起戦となった佐々木憂流迦とのメインでは、1ラウンド(R)にダウンを喫するも、2Rにチョークで一本勝ち。この勝利で同級の王座戦線は混沌としてきた。王者の牛久絢太郎を中心に〝最強兄弟の兄〟朝倉未来や前王者の斎藤裕、さらには萩原京平らがひしめく中、コイケが再浮上したからだ。

 榊原信行CEOは7月以降に同級GPの開催をにおわせているものの「見たいカード満載のフェザー級なら、枠組みが決まっているトーナメントより、牛久、斎藤、未来などの選手とワンマッチで見た方が」と頭を悩ませる。

 トップコンテンダーには、かねて榊原CEOは斎藤を指名している。その理由を「ランキングでいうと斎藤1位。クレベル2位という感じ。未来もトップ5に入っている。斎藤は(昨年)大みそかに朝倉に負けた。でも10月、12月は王者として、主催者として無理をさせてしまった。だから斎藤にはベストコンディションで機会を与えるリマッチがあった方がいいのかな」と語った。

 その舞台は早々に訪れそうだ。4月に予定される大会で、ライト級王者ホベルト・サトシ・ソウザのV2戦が決定する中、榊原CEOは「牛久の防衛戦も組もうと思っている。ライト級とフェザー級の2大タイトルマッチがそこで実現できたらという形で動いている」と明かした。王者・牛久対斎藤の王座戦が浮上する中、ベルトを巡る争いがいよいよ本格スタートする。