俳優で歌手の加山雄三(84)が25日、都内で行われた「ローンチイベント『#Rakuten NFTはじまる』にシークレットゲストとして登場した。

 NFTとは「Non―Fungible―Token」の略で、他の物に替えることのできない〝唯一無二〟のデジタルアイテムであること証明する技術。加山の自宅から1960年代のテープが50数本発見され、その中にヒット曲「お嫁においで」デモ音源もあり、今回デモテープをNFTとして公開する。加山自身のウクレレ弾き語りと口笛で歌メロが入っている。

 加山は「よく取っておいたなと思いましたね。『お嫁においで』を作ったのは30分の間に3曲ぐらい作ったうちの1つだった」と当時を振り返っていた。

「お嫁においで」が発表された1966年はビートルズが来日した年。ビートルズに会ったという加山は「ポールが一番普通にお話してくれた。いいヤツ。他の人はなかなかはしゃべらないんだけど」と明かした。

 また、ホテルの部屋でメンバーと一緒にすき焼きを食べたという。「ジョン・レノンが椅子をどけちゃって。下に正座して座るんだよ。そんなことしたら行儀が悪いんだよって説明しても『おれは今、日本人の気持ちを味わってるんだからこれでいいんだって』(笑い)。忘れられないよね」と懐かしそうに話していた。