親露派で知られる日本維新の会の鈴木宗男参院議員(74)が25日、オフィシャルブログ「花に水 人に心」を更新。ロシアのウクライナ軍事侵攻について、対話の重要性を強調した。

 かねてウクライナや欧米の対応に疑問を呈してきた宗男氏は「ロシアが何故行動を起こしたか。昨年10月23日ゼレンスキーが火遊びのごとく自爆ドローンを親ロ派地域に飛ばし緊張関係を作った。プーチン大統領はNATO(北大西洋条約機構)の不拡大確約を求めたが、アメリカは真剣に受け止めたであろうか。自制と対話が必要な時、耳を貸さない、話し合いに乗ってこないとするとロシアとしての価値観が働いてしまう」と改めて主張した。

「ロシアの主権侵害を認めるものではない」とした上で、「ウクライナはじめ米欧の国々がどこまで話し合いの重要性を考えていたのだろうか。ここ2カ月、挑発と脅しの話が中心ではなかったか。今必要なのは対話である。日本政府は今こそロシアとの対話を絶やさないことが国益の観点から大事であることを考えるべきだ」と対話の重要性を訴えた。

 この日は元外務省主任分析官の佐藤優氏を招き、都内で新党大地の「東京大地塾」を開催。「極めてタイミングの良い勉強会となった」と振り返り「民主主義社会でいろいろな考え、受け止めはあっても良いが、外交は積み重ねであり、事実に基づき相手がある限り信用が必要である。この基本だけはしっかり頭に入れておきたいものだ」と投稿した。