タレント・高知東生(57)が26日、都内で行われた厚労省主催「依存症の正しい理解を深める落語とトークライブ」に出席した。

 高知らが参加したトークセッションのテーマは「依存症家族の正しい対応と回復」。薬物、アルコール、ギャンブル依存症当事者の家族にまつわる短編ドラマ映像が流れた。

 ドラマ制作の総指揮を務めた高知は「本当に家族の方の話をたくさん聞いて。とにかく啓発ドラマは暗い。ユーモアのあるものにした」と話した。

 高知は2016年、覚醒剤取締法と大麻取締法の両違反容疑で逮捕。自助グループに参加するようになってから、約3年が経過したという。

「仲間とつながる前は、もう死んだ方がいいんじゃないかと。これ以上どう反省すればいいのかと。今思うと、自分というものに向き合わず、人にどうすれば許してもらえるんだろうって思っていた」と振り返った。

 また、24日に覚醒剤取締法違反(所持)の疑いで逮捕された元KAT―TUNの田中聖容疑者(36)については「とにかく薬物で逮捕されたという中で、彼がこれからどうしていくかが大事。本気でこのままじゃいけない、生き直したいと思って、認否も含めて全て語ることこそ、再スタートだと思う」とコメント。

 続けて「勇気を持ってありのままをさらけ出し、自助グループの仲間としてつながることができるなら、僕は支えていきたいと思っているし。同じ方向に向かって一緒に歩いていきたい。僕らにつながってくれたら」などと話した。

 イベントでは、落語家の桂雀々による落語「へっつい幽霊」が上演された。