復活へ向けてベテランは初戦から本気だ。阪神のチーム最年長・糸井嘉男外野手(40)が、チームのオープン戦初戦となった26日の中日戦(北谷)に「6番・指名打者」で出場。3打数1安打と上々の滑り出しを見せた。

 2回の第1打席、大野雄のカットボールを左前へと運ぶチーム初安打。「最高に気持ちいいです」と、公式戦のスタメン返り咲きへさっそく猛アピールだ。練習試合を含めたキャンプ中の対外試合では、ここまで出場した全試合で「安打」を記録している。

 それでも「まだ完璧ではない」と真顔で振り返った背番号7について、矢野燿大監督(53)も「本当にすごいよね。練習メニューも全部やりながら、その中で結果もしっかりつけてくれるのは、本当に頼もしいなと思う」と目を細める。

 2年ぶりの開幕スタメンの座を目指し虎の超人の鼻息は近年になく荒々しい。