急きょの先発抜てきに阪神・藤浪晋太郎投手(27)が応えた! 27日のヤクルトとのオープン戦(浦添)で、開幕ローテーション入りを目指す右腕が腰の張りを訴え、登板を回避したジョー・ガンケル投手(30)の代役先発として登場。最速157キロの速球と110キロ台のカーブなど、制球よく投げ分け、2回1安打無失点と、ローテ入りへ好アピールし、キャンプを最高の形で締めくくった。

 制球面が課題の藤浪にとって、わずか2回といえど「無四球」で、28球の理想的な球数、テンポの良さがこの日の状態の良さを裏づけた。藤浪も「コントロールに困ることなく、しっかりボールを操れた。『圧倒』まではいかなくとも支配的な投球はできたと思います」とニッコリ。矢野燿大監督(53)も「いいボールが行ってたね」とべた褒めだ。

 近年は中継ぎへの転向も取りざたされることも多くなったがプロ10年目も、開幕へは「先発」一本を目指し、開幕ローテ入りが当面の目標。指揮官も今後へ向け「きょうのような投球なら勝てる投球になってくる。後は長いイニングをこれから投げていってどうなるか」と、右腕への期待値は高まったことは間違いなさそうだ。