俳優古川雄輝(34)が6月25日開幕の舞台「室温~夜の音楽~」(東京・世田谷パブリックシアターほか)で主演することが27日、分かった。

同舞台は、演劇界の第一線を走り続けるケラリーノ・サンドロヴィッチが作・演出を手がけ、01年に初演された。人間が潜在的に秘めたる善と悪、正気と狂気、相反する感情に恐怖と笑いを織り込んだホラーコメディー。

初演から21年ぶりに新たなキャストを迎えて、上演される。演出は、河原雅彦氏が務める。生演奏による物語と音楽のセッションも見どころのひとつだ。

古川が主演するのは19年の舞台「神の子どもたちはみな踊る」以来約3年ぶり。「久しぶりの舞台に出られるということで大変うれしく思います」と喜び、「ゾッとするホラー的な要素が詰まった緊張感のある物語なのですが、シリアスなシーンなのに思わずクスっと笑ってしまうようなコメディーの要素も交ざっていて、ホラーとコメディーが融合した、とてもおもしろい台本だと思いました」とコメント。

ある罪を犯した青年の役を演じるが、「犯罪者の役を演じた経験は、今までそれほど多くないので、そういう姿もぜひ劇場に見に来ていただければと思います」と力を込めた。

ほかに平野綾(34)、坪倉由幸(44)、浜野謙太(40)、長井短(28)、堀部圭亮(55)の出演も明らかになった。

7月22日より、兵庫県立芸術文化センターでも上演される。