新日本プロレス「NEW JAPAN CUP(NJC)」(2日、日本武道館で開幕)の初戦(6日、郡山)で飯伏幸太と激突するはずだったグレート―O―カーンが不戦勝となり、早くもNJC制覇へ怪気炎を上げた。
   

 右肩負傷が回復していない飯伏の欠場を受け、オーカーンはNJC1回戦を不戦勝で突破することが決定した。

 カミゴェならぬカミカゼが吹いたオーカーンはSNSで「余に恐れを成して逃げたか…是非もない」などと投稿し支配者としての力を誇示。上機嫌のうちに取材を申し込むと「なんじゃ貴様! 先シリーズでシングルマッチ19連勝を飾ったのに1本も記事を配信せず、NJCが発表になってもインタビューに来なかったよなあ? いまさら話を聞きに来るとはどういう了見じゃ。もしかして余が飯伏に負けると思って職務を放棄してたわけじゃなかろうな?」とズバリ核心をついてきた。

 だが、飯伏の欠場に話題を移すとおもむろに人さし指を立て「コウタ…お前と戦いたかった…」とどこかで聞いたことのあるような言い回しで心境を吐露。「余を踏み台に、お涙ちょうだいの復活優勝をすると信じ込んでる愚民に、まだ芋虫みたいにのたうち回りながら病院送りになる姿を見せつけて…大笑いしたかったのに」と、不敵な笑みを浮かべた。

 オーカーンは昨年のG1クライマックスを負傷欠場した内藤哲也から不戦勝を収めた際にも「敵前逃亡」と断罪した。「内藤にしろ飯伏にしろ、危機察知能力の高いヤツらじゃ。次の相手の石森(太二)も、逃げ足の速さで有名な『昭和57年組』なんだろ? ヤツも逃げるなら今のうちに言ったほうがいいんじゃないか? 余が史上最速で3回戦突破を決めてやるよ」と、2回戦(12日、愛知県体育館)で激突する石森にまで棄権を勧めた。

 NJCにはウィル・オスプレイ、ジェフ・コブ、アーロン・ヘナーレの出場も決まっており、帝国としても万全の態勢が整った。「次はこんな生ぬるい取材は許さんぞ。改めて優勝候補大本命の余の独占インタビューを申し込んでこい」と言い放ったオーカーンが、史上最大48選手参加のトーナメントを支配する。