元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏が1日、ウクライナ情勢に関する舛添要一元東京都知事の発言にダメ出しした。

 ロシアのウクライナ侵攻が苛烈さを極めるなか、ウクライナの善戦ぶりが伝えられている。同国のゼレンスキー大統領が首都キエフにとどまり、国民を鼓舞し続けていることが大きい。

 これに異を唱えたのが舛添氏。先月27日に出演した「ABEMA的ニュースショー」の中で舛添氏は「もう少しずる賢くて、うまければ『入らないからご安心ください』と言って裏でアメリカと手を握る。それをやらないで『入るぞ』とやれば、傷を負った熊に石を投げているようなことをやる。傷を負った熊がいれば、死んだふりをして、寝ておいて、上手くやればいい。そういう知恵が働かない。私に言わせるとゼレンスキーは能力がないと思います」と論評した。

 舛添氏の持論には賛否両論飛び交っているが、橋下氏は1日、ツイッターでピシャリ。舛添氏の〝ゼレンスキー発言〟を伝えるニュース記事を添付した上で「やっぱり学者。今西側諸国の身代わりとなって戦っているウクライナの指導者にこの言い方はアウト。舛添氏に知恵と能力があればあんなお粗末な知事辞職劇はなかった」と苦言を呈した。

 橋下氏は別のツイートでウクライナ侵攻の〝解決策〟を提示。

「ウクライナの戦いには敬意を表します。ただこんな酷いロシアの攻撃があり、さらにエスカレートする可能性があるのに、ロシアが経済的に崩壊し、民衆による政権転覆、軍事力クーデターが起きるまで、ウクライナ国民頑張れ!と声援を送るのは違う。NAOや核五大国が政治的に解決せよ。それが政治だ」と提言している。