「第17回 渡辺晋賞」に“再生請負人”森岡毅氏

2022/03/03 03:59 Written by Narinari.com編集部

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「第17回 渡辺晋賞」(一般財団法人渡辺音楽文化フォーラム)の授賞式が行われ、渡辺晋賞を株式会社刀CEOの森岡毅氏、特別賞を作曲家・すぎやまこういち氏が授賞した。

2021年“再生のプロデューサー”の象徴的な存在である森岡氏は、古いものの価値を再発見し、イノベートして活性化するなど、様々なコンテンツをV字回復に導いてきた。また、エンターテインメントにマーケティングという数学的考え方を持ち込み、独自のメソッドを確立。プロデューサーとしての発信力にも目を見張るものがある。

今回、授賞の理由について同財団は「何もかも決まりが無い中で、新たな価値を創造していく実行力は、当財団創立者渡辺晋に通じるものがあり、今の日本に勇気を与える存在となっています。これまでの実績と今なお新たなプロジェクトに邁進される姿勢に今後のご活躍も期待し、第17回渡辺晋賞を贈ります」と説明している。

また、特別賞のすぎやまこういち氏は、長きにわたり日本の音楽界でトップランナーとして精力的に活躍。世代を超えた大衆に音楽を広めてきた功績を称えた。

森岡毅氏は、授賞について、次のように挨拶した。

「この度は、栄誉ある渡辺晋賞に選んでいただきましたこと、心より御礼申し上げます。自己紹介を兼ねて、私がエンターテインメントに関わるようになった経緯をお話させていただきます。私は消費財を扱うP&Gでキャリアをスタートしたマーケターで戦略家でございます」
「2010年に、当時経営破綻したUSJを再建するため、周りの反対を押し切って転職いたしました。関西経済活性化のために、誰かがやらねばならない仕事があるなら、自分がやらねばと考えました。同時に、エンターテインメントは人間にとって感動は必要不可欠で、人々を元気にする装置です。これをなくしてはならないという強い想いもございました」
「USJで経営再建の使命を果たした後は、日本をマーケティングとエンターテインメントで元気にしたいと、株式会社刀を設立し、エンターテインメント業界をはじめ、あらゆる業界の事業成長のサポートをさせていただいております。エンターテインメント業界においては、『西武園ゆうえんち』リニューアル、旧グリーンピア三木再生プロジェクトの『ネスタリゾート神戸』のほか、USJ時代に断念した『沖縄北部テーマパーク事業』に再び着手し、刀の仲間たちと多くの人々をと笑顔にするために、そして、観光立国日本の要を創り日本に貢献したいと、日々邁進しています」
「USJをはじめ、西武園ゆうえんち、ネスタリゾート神戸などで成果を出せた要因は、マーケティングの導入にあると考えております。数学マーケティングを駆使した独自の需要予測ノウハウや徹底した消費者理解のノウハウなど、弊社の『刀メソッド』という最先端のマーケティング手法を用いれば、エンターテイメントにおいても『勝つべくして勝つ構造』が成功確率高く創れます。成功確率が高まれば、エンターテイメントを投資案件にすることができます。そうなれば、日本の優秀なクリエーターたちがその力をいかんなく発揮する場と機会を創出することができ、エンターテインメント業界がさらに活性化すると考えています。また、日本発のすばらしいコンテンツ知財を海外でマネタイズする力をもっと備え、日本のGDPを日本のエンターテインメントの力で稼いでいきたいと思っております」
「この映えある受賞は、エンターテインメントで日本社会を豊かにしたいと願う渡辺晋さんの遺志を継ぐ皆様から、エンターテインメントにおける新しい価値創造と持続可能な事業を次世代のために1つでも多く創りだせ、という激励と受けとめております」
「今後も私たちは、『マーケティングとエンターテインメントで日本を元気にする』という大義の下、真の消費者価値を創りだすマーケティングを普及させ、エンターテインメント業界のさらなる発展のために、これまで以上に誠実に邁進して参ります。今後ともご支援をどうぞよろしくお願いいたします」
「最後になりましたが、渡辺美佐様はじめ渡辺音楽文化フォーラムの皆様、関係者の皆様に御礼申し上げます。本日はありがとうございました」

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