歌舞伎の次代を担う坂東巳之助(32)中村壱太郎(31)中村米吉(28)中村隼人(28)中村橋之助(26)が出演する「三月花形歌舞伎」が2日、京都・南座で開幕した。

名作「番町皿屋敷」「芋掘長者」と、恋にまつわる2作を、午前、午後の部で役がわり上演することで話題を呼ぶ今作。1、2部ともに巳之助のアナウンスで客を迎えた。

上演に先立ち、出演者が客席へあいさつ。午前の部は米吉と橋之助が花道から登場。米吉が巧みな話術で客席を温め、橋之助と息の合った掛け合いも展開した。

南座では公式SNSに歌舞伎に関する質問を募集し、舞台上で答える企画を行っており、「役がわり公演での違いや意識するところは」との問いに、橋之助は「Wキャストですが、競うというよりは、高め合うことを意識して勤めたいと思います」と答えた。

橋之助は、2月の福岡・博多座出演中に右ひざを負傷し休養していたが、今公演から舞台復帰となった。

公演は13日まで。