産業能率大スポーツマネジメント研究所は3日、北京五輪の日本代表選手に関する意識調査の結果を発表した。
 
 最も活躍したMVPにはスノーボード男子ハーフパイプで日本初の金メダルを獲得した平野歩夢(TOKIOインカラミ)が輝いた。選出の理由は「人類初の大技で2回目の時、低い点数であったが、3回目も同じ技でやり、双方ミスもなく3回目はさらに高さを出して成功したのか印象的であった」(愛知県60代男性)、「金メダルの実力、メディア等での対応にスポーツマンシップを感じた」(東京都30代女性)など。

 また、2位はスピードスケート女子で1000メートル「金」を含む4つのメダルを獲得した高木美帆(日体大職)、3位にはフィギュアスケート男子4位の羽生結弦(ANA)が選ばれた。また、競技視聴満足度では銀メダルの女子カーリング、知名度上昇ナンバーワンはフィギュアスケート男子シングル銀メダルの鍵山優真(オリエンタルバイオ・星槎)となった。

 一方、選手や競技に対する意識の「男女差」も浮き彫りとなった。選手観戦率(視聴した選手をすべて回答)では男性20代は平野、30~40代は藤沢五月(カーリング)、50~60代は高木美が1位となり世代ごとに分かれたが、女性は全年代(20~60代)で羽生が1位。女性全体の62・9%が羽生を選び、男性全体では藤沢が1位となった。また、競技視聴満足度では男性は全世代でカーリング、女性は全世代でフィギュアスケートが1位。相対的に見て、女性はフィギュアと羽生に熱狂し、男性はカーリングに興味を示した傾向だった。

 なお、調査対象は全国10~69歳の1000人。北京五輪閉幕後の2月25~26日にインターネットで実施された。