タレントの「パックン」ことパトリック・ハーランが4日、「報道1930」(BS TBS)に出演。ウクライナ情勢をめぐり、ロシア・プーチン大統領の核兵器使用の可能性について分析した。

 パックンはまず「僕もおそらくプーチン大統領は核兵器の使用は絶対に命じないと思います」と明言。理由としてプーチン大統領がウクライナを「自国」と主張していることを挙げ「その口実の上で、自国の領土に核兵器を使う人はまずいないでしょう、という見方が普通だと思います」と語った。

 一方でウクライナの原発に対して攻撃が行われているという事実もあり、「普通はあり得ない。自国の領土が汚染される可能性があると考えたら、まずそれはやめるはず」と前出の口実と矛盾点が出ているとした。

 さらに「ちょっと怖いなと思う」点として「以前より核兵器が使いやすくなってるという事実もある」と指摘。「使う時のドクトリン(基本原則、教義)は、核攻撃を受けた場合に反撃として使用するというのが今までのスタンスなんですが、アメリカはトランプ大統領政権中に、サンバー攻撃という核兵器と違うものを使ったときの反撃に『使用する可能性がある』と。アメリカのドクトリン、姿勢を変えたことも発表している。もしかしたら今の時代の、前と違う姿勢がグローバルスタンダードになってるかもしれません」と憂慮した。

 加えて怖い点として「冷静に合理的な判断をするなら絶対にしない、使わないはずなんですが、果たしてプーチン大統領は冷静に合理的な判断ができる精神状態なのか?も不安です」と話した。