カムカムエヴリバディ:桃太郎、小夜ちゃんをいちずに思い続ける 怒涛の「サラダ記念日」に「どんどん増えてくんかーい!」

NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第87回の一場面 (C)NHK
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NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第87回の一場面 (C)NHK

 女優の上白石萌音さん、深津絵里さん、川栄李奈さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「カムカムエヴリバディ」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第87回が3月4日に放送された。高校生になった桃太郎(青木柚さん)が、進学した高校の国語教師になった小夜子(新川優愛さん)に思いを寄せ、「サラダ記念日」をなぞらえた短歌を読み上げる姿に、視聴者から「ほほ笑ましい」と反響があった。

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 第87回では、ノストラダムスの大予言を信じるひなた(川栄さん)は、「1999年7の月」に人類が滅亡するその瞬間まで五十嵐(本郷奏多さん)と一緒にいたいと願う。ひなたの弟の桃太郎も、高校に進学し教師と生徒の関係になっても小夜子をいちずに思い続けていた。そんな中、ひなたは上司の榊原(平埜生成さん)から、映画村の来場者数を増やす案を考えるようにと指示される。五十嵐ら大部屋俳優たちの仕事を増やすため、必死で企画を練るが……という展開だった。

 幼少期から、ひなたの同級生で年上の小夜子を思い続けていた桃太郎。進学した高校では、小夜子が国語の教師として赴任していた。桃太郎は国語準備室を訪れると、「国語が苦手だ」と告げ、小夜子から俵万智さんの「サラダ記念日」を薦められる。準備室を出ると、桃太郎は「この本を読んでと君が言ったから、4月20日は、さ……さ……小夜子記念日!」と心の中で短歌を詠(よ)み上げてうっとりしていた。

 後日、桃太郎が近所の空き地にいると、そこに小夜子が現れる。甲子園出場を逃した桃太郎に、小夜子が「残念やったねえ」と優しく声を掛け、「どこのポジション、狙ってんの?」と尋ねる。サードだという桃太郎に、小夜子は「へえ~、かっこいい。長嶋(茂雄さん)みたい」というと、桃太郎は「長嶋みたいねと君が言ったから、8月1日は茂雄記念日!」と心の中でつぶやいていた。

 SNSでは「桃太郎と小夜ちゃんは生徒と先生の関係になって、淡い恋心かあー」「これからどんどん記念日増えてくんかーい!」「毎日が記念日」「桃にまで心の声が……(笑い)」「思春期まっただ中の桃太郎がかわいい、かわいすぎる」「ひなたの妄想癖とは一味違った桃太郎の世界」と話題になった。

 「サラダ記念日」は歌人の俵万智さんが1987年に出版し、大ベストセラーになった現代口語の歌集。作者の俵さんも4日、ツイッターで、「今朝、俵万智は見ておりました」と「#桃太郎記念日」「#カムカム」をつけてつぶやいていた。

 「カムカムエヴリバディ」は、朝ドラ史上初の3人のヒロインが織りなす100年のファミリーストーリーで、昭和、平成、令和の時代に、ラジオ英語講座と共に歩んだ祖母、母、娘の3世代親子を描く。上白石さんは祖母の安子役、深津さんは母のるい役、川栄さんは娘のひなた役として、バトンをつなぐ。

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