総合格闘家の秋山成勲(46)がインタビューに応じ、怨敵との一戦へ決意を述べた。シンガポールの格闘技イベント「ONEチャンピオンシップ」の10周年大会「ONE X」(26日、シンガポール・インドアスタジアム)では〝バカサバイバー〟青木真也(38)との初対決を控える。対戦相手への〝不快感〟を隠せない男は、元プロ野球選手の清原和博氏(54)からもらったエールを胸に勝利を狙う。

 ――2008年から期待されていたカードがついに実現する

 秋山 いいものを見せて、楽しい素晴らしい試合にできたらと思います。整理というか、一つの区切り。歴史の1ページとして(自分と青木の)両者と皆さんの心に刻まれる1ページになると思います。

 ――青木真也という存在は

 秋山 ファイターとしては本当に素晴らしいし、世界でもトップクラスなんでしょう。だけど、言動など僕は何も認めていないです。人としてよくないと思います。14年前から認めていない? そうですね。彼のやり方なんでしょうけど〝メディアの壁〟というものを通して言いたいことを言って。何でも言えばいいっていうものじゃないと思っています。

 ――青木は「減量や年齢を言い訳にするな」と語っていた

 秋山 あれは、自分は素直に言っただけです。当たり前のように自分は年を取っているし、体重も落とすわけですから。それを有利だと思っていませんから。

 ――実際、年齢的にチャレンジだと思うか

 秋山 そこまで深く考えていないです。年齢がどうだこうだというのは。年齢は数字にすぎない? そうですね。そう思いたいです。それを証明したい。(減量は)少しずつですね。スケジュールをつくって落としていきます。

 ――友人の清原氏からは試合に向けて何か

 秋山 キヨさんからは「もし(シンガポールに)行けるのであれば行きたい」と言われました。けど、状況が状況なので。セコンドとして? いや、それよりも応援したいという一心ですね。当日は中継で見てくれると思います。

 ――エールなども

 秋山 もちろんです。キヨさんからは最近、毎朝LINEが来るんですよ。「今日も1日、お互い頑張ろう」って。それがすごいうれしくて。「俺も頑張るから、お前も頑張れ」ってことだと思います。力になっていますね。

 ――先日は、清原氏の人命救助が話題になった

 秋山 あれもキヨさんらしいなって思いますし、人柄が出たと思います。逆に言うと、人として当たり前のことをしただけ。キヨさんがたまたまそこにいただけなんで。だけど素晴らしいと思います。

 ――最近の格闘技界をどう見ているか

 秋山 時代が変わっていく兆しが見えているんじゃないかなと思っています。

 ――その中で自身はどんな展望を持っているか

 秋山 階級を落とすわけですから、いろんな幅が広がると思います。ベルト? いや、まずは目の前のことです。やってみないと、できるかどうかも分からないですからね。